「10秒で新人を伸ばす質問術」を読んだ感想

2020年4月28日

新型コロナウイルスの騒動は、一向に収束する気配を見せないまま、あっという間に4月を迎えようとしています。

4月と言えば、新入社員に仕事を教える機会が増える時期です。

この4月、仕事を教える機会があるあなたに、ぜひ読んで欲しい1冊があります。

今回は「10秒で新人を伸ばす質問術」という本をご紹介いたします。

「10秒で新人を伸ばす質問術」を読んだきっかけ

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私は新人に仕事を教える機会が多いです。

パート勤務なので、新人が入社してくる時期は決まっておらず、1年を通して、新人の指導を行っています。
指導する相手の年齢も様々です。

日々指導を行う中で、新人がどうしても仕事を覚えられないときがあります。

それは、新人の覚えが悪いのではなく、私の教え方が悪いのかと悩んでしまいます。

会社では指導マニュアルを用意しています。

しかし、人はみんな違っており、全ての人が同じように成長するわけではありません。

新人が成長するかは、指導する側の指導力が大きく関係していると考えています。

なので、自らの指導力を鍛えようと思い、この本を手に取りました。

「10秒で新人を伸ばす質問術」について

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著者の島村公俊(しまむらきみとし)さんは、ソフトバンク株式会社にて、2万人以上の新人教育に携わってきた新人育成のプロです。

アジア初の2013年研修の取り組みを評価するPike’s Peak Awardを受賞されました。

現在は講師ビジョン株式会社を設立し、人材育成に精力的に活動していらっしゃいます。

島村さんはこの本で、いかに短い時間で、新人を即戦力のある人材に育てるかを書いています。

この本では、今日からでもすぐに実践できるメソッドが書かれています。

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実は多くの上司は、命令や指示をすることは得意です。

しかし、質問をすることは苦手なのです。

命令や指示ばかりの上司の元で仕事をしていると、仕事に対して受け身でいる社員が育ってしまいます。

上司は知らず知らずのうちに、新人が自分で考えるきっかけを奪ってしまっているのです。

この本では、上司は自分で考えるきっかけになるような、精度の高い質問をすることが重要だと書かれています。

さて新人に何を質問しますか?

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ありがちな例をあげると、新人に仕事を説明したあとに、「わかった?」と聞く例です。

これは絶対に言ってはいけないフレーズだというのです。

なぜなら、新人としては「できない人」と思われたくないあまり、「わかりました」と言ってしまうのです。

上司や先輩に1時間も説明してもらったにも関わらず、「わからない」とは言いにくい気持ちは、みなさんもよくわかりますよね?

そんなとき、新人は理解していない部分があるにも関わらず「わかりました」と言ってしまいます。

では、どう質問しますか?

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この本では、仕事を説明したあとに「今言ったことを、自分の言葉で説明してくれるかな?」と言うと書かれています。

そうすると「ここまでは理解している」「ここがまだ理解できていない」ということを、教えている方が理解できるのです。

このように理解できていないところをピンポイントに指導することで、育成にかける時間を短く効率の良いものにできると言うのです。

この本では、著者の島村さんがソフトバンクで10年間の勤務と、その後のコンサルタント業でのクライアントとの交流を通じて、試行錯誤を重ねた上に作り上げたメソッドが書かれています。

その内容は決して難しいものではありません。

誰もがすぐに実践できるものばかりです。

しかし、実は誰もが実践できていません。

そんなメソッドを再確認させてくれる本です。

「10秒で新人を伸ばす質問術」を読んだ感想

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この本は主に仕事での人材育成について書かれています。

私は、この本を学校教育の場面にこそ活用してほしいと思いました。

学生、特に小学生のように幼い子どもは、「先生」という大人を、体も大きく威圧感を感じる子どももいます。

大人である新入社員ですら、上司に対して引け目を感じて「わかりました」と言ってしまうのです。

それが幼い子どもであれば、どうでしょうか?

はっきりと「わかりません」と言える子もいます。

しかし、先生が「わかった?」と聞いたから、なんとなく「わかった」と答えてしまう子もいます。

子どもが理解しているかどうかを見極めるのが先生の指導力であり、指導者としてのテクニックが試される場面だと思います。

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そして話は戻り、仕事での新人育成です。

新人をいかに即戦力のある人材に育てられるかは、指導者次第だと思いました。

「今言ったことをあなたの言葉で説明して」と言われれば、威圧感を感じません。

5つの事を教えて、2つしか説明できなかったとしても、新人は聞く姿勢を取ろうとしていることがわかります。

あとの3つに対して、次は説明の仕方を変えてみようと、指導者が試行錯誤することが大事だと思いました。

今後「この人は仕事を覚えるのが遅いなぁ」と思う前に、自分が言ったことがしっかりと伝わっているかどうかを、自分に聞いてみようと思いました。