お酒が飲めない下戸が市場を支えるゲコノミクス【お酒を飲まない生き方】

2021年4月28日

あなたはお酒を飲む人だけが、日本のアルコール市場を支えていると思っていませんか?

えっ!?じゃあ誰が支えているの?

昨今、飲み会でお酒を飲まない、または飲めない人=「下戸」の人たちが増えています。

その「下戸」の人たちがもたらす経済効果が「ゲコノミクス」というパワーワードを生み出し、話題になっています。

ゲコノミクスを語る著書「ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ!(藤野英人著)」も発売され、大きな話題を呼んでいます。

お酒を飲めない下戸の人たちが、お酒の場で苦痛を感じ肩身の狭い思いをしていた時代は、もう終わりです。

これからは下戸がアルコール市場を覆す時代の到来です。

今回はこの「ゲコノミクス」についてお話しましょう。

本記事でわかること

  • ゲコノミクスとは?

  • ゲコノミクスがもたらす経済効果は?

  • ノンアルコール市場の成長率

  • 潜在する下戸たちへの期待とは?

2020年以降のノンアルコール市場動向に注目される方は必見です!

ゲコノミクスの経済効果

アルコールを飲まない人が増えていることを裏付ける数字に注目してみると

国内ビール大手4社が発表した国内ビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)市場は

15年連続で縮小し続けています…

そんな縮小し続けるビール市場を尻目に

拡大し続けているのがノンアルコールドリンクです!!

最近はノンアルコールのワインやカクテルが多く販売されており、ノンアルコールドリンクを提供するレストランやバーも増えています。

百貨店では、高価格帯のノンアルコール商品がよく売れています。

このノンアルコール飲料の市場が「ゲコノミクス」と呼ばれています。

これはお酒が飲めない「下戸」とその経済を表す「エコノミクス」をかけた新しいパワーワードです。

日経MJの調べによると、ゲコノミクスによる経済効果は約3000億円以上だと言われています。

それを裏付けるように、例を挙げると…

キリンビールのノンアルコール飲料は320%の成長を遂げています!!

さて、そのゲコノミクスを更に紐解いていきましょう。

ノンアルコール市場の成長率

こんな調査結果があります。

あなたはお酒をどのぐらいの頻度で飲みますか?

この調査は、お酒に関する情報を発信する株式会社「バザール」が公開した「お酒を飲む頻度」に関する調査です。

この質問に対し

回答者の4人に1人が「全く飲まない」と回答しました。

実は飲み会以外では、あまりお酒を飲まない人が多いということが数字に表れていますね。

しかし、サントリーホールディングスの推計によると、昨年のノンアルコール市場の規模は2265億円でした。

10年前の2009年は500億円であったことから

およそ4倍の成長率になっています

潜在する下戸が開くゲコノミクスの効果に期待大

ノンアルコール ゲコノミクス 下戸 ビール 市場 経済効果 3000億円

世間には

お酒は飲めるけど好きではない…

という「隠れ下戸」が、多いと思われます。

明日の仕事を思えば、本当はアルコールを入れたくない!!
けど、お酒の席で付き合いだから…

食事を思いきり楽しみたいから、お酒でお腹を満たしたくない…

また、「お酒は好きだけど、体質的に飲めない」という人も「隠れ下戸」に入るでしょう。

昨今、ノンアルコールドリンクの展開は多様化されています。

このような隠れ下戸の人たちは、お酒の席や自宅で飲むドリンクをノンアルコールドリンクへ移行していきます。

すると、さらにゲコノミクスの市場は拡大していくことは確実だと思われます。

2020年トレンドはゲコノミクスにあり

ノンアルコール ゲコノミクス 下戸 ビール 市場 経済効果 3000億円

今後展開していくノンアルコールドリンクの販売展開は、さらに拡大していくと思われます。

すでに、海外では高級ノンアルコールドリンクが話題を呼んでいます。

高級アルコールドリンクは海外VIPの晩餐会や高級ブランドのセレモニー、ドバイの高級ホテルのウェルカムドリンクなどで採用されています。

国内では、一流ホテルはもちろん、お酒を飲まない、飲めない人へのお祝いの品やお祝いの席に取り入れられています。

2020年のトレンドとして「ゲコノミクス」は大きなパワーワードとなりそうです。

コラム

Posted by ONIGIRI